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Nikon(ニコン) Z9

伝統あるニコンがフラッグシップ機のZ 9でメカニカルシャッターを廃し、電子シャッターのみを搭載した革新的な変化には正直とても驚きました。動きのある被写体を電子シャッターで撮影した時に現れるローリングシャッター歪みが、新しく搭載された積層型CMOSセンサーによってどの程度抑えてられているのか、個人的にも興味津々です。

z9_新幹線の車窓から
Z 9を手にしてから新幹線に乗車する機会があったので高速で走行する新幹線の車窓から通過する電柱を撮ってみました。モニターで確認した瞬間、想像していた以上に歪みがない画像が写し出されてとても驚きました。ご覧の通り画面中央を横切る電柱が歪みなく写し出されています。電子シャッターのみで大丈夫なのだろうか、と感じた一抹の不安もこのワンカットで見事に払拭されました。

カメラ: Nikon Z 9
絞り値:f/2.8
露出時間:1/4000秒
ISO:180
露出補正:±0ステップ
露出モード:シャッター優先


z9_歪まない新幹線次は地上からの撮影で歪みをチェックしてみました。多摩川橋梁を通過する新幹線をZマウント最新の望遠ズーム Z 100-400mmで撮影したのですが、さすがフラッグシップ機に最新のズームレンズ、クリアでシャープな描写です。
鉄橋をわたる新幹線のドアや窓の枠が鉄橋の支柱と比べてほぼ同じく真っ直ぐに写し出されています。

カメラ: Nikon Z 9
絞り値:f/5.6
露出時間:1/4000秒
ISO:200
露出補正:+1ステップ
露出モード:シャッター優先


z9_ヘリコプターのローター
作例を撮影中、空からヘリコプターのプロペラ音が聞こえてきたので見上げてみると、遙か上空を一機のヘリコプターが飛行しています。かなり高度が高かったので肉眼でも小さく見えましたが、高速で回転するプロペラは歪みを確かめる絶好のチャンスでは、とシャッターを押しました。
ご覧の通り画像の機体は小さいですが、高速で回転するプロペラの形はほぼ歪みなく真っ直ぐです。何点かテスト撮影してみましたが、ローリング歪みのことは意識しなくて撮影専念できると言い切れそうです。

カメラ: Nikon Z 9
絞り値:f/3.5
露出時間:1/1600秒
ISO:100
露出補正:±0ステップ
露出モード:シャッター優先


z9_新幹線
撮影位置を変えて、歩道橋の金網越しではありますが正面に向かって走行してく新幹線を狙ってみました。運転窓付近にワイドエリアAF(S)を合せて、送電線や細かい支柱の影響を少なくするため「AFロックオン」の横切りへの反応を鈍感に設定。秒間20コマで連射しても、ほぼ正確にAFエリアは新幹線をトレースし続けました。
「世界最多9種類の被写体検出を実現した」Z 9のAF精度をはっきり認識しました。

カメラ: Nikon Z 9
絞り値:f/5.3
露出時間:1/2000秒
ISO:250
露出補正:±0ステップ
露出モード:シャッター優先


z9_観覧車の中の飛行機
離陸して上昇を続ける旅客機を3Dトラッキングで追い続けているうちに、前にある観覧車が被ってきたのですが、新幹線同様のセッティングだったのでAFを外すことなく追従し続けることができました。

カメラ: Nikon Z 9
絞り値:f/5.6
露出時間:1/1000秒
ISO:1250
露出補正:-0.3ステップ
露出モード:マニュアル


z9_ユリカモメ
動物瞳もZ 7II,Z 6IIに比べ大幅に進化。3Dトラッキングで空を羽ばたくユリカモメをトレースしてみました。
勢いよく飛ぶユリカモメを望遠域でファインダーに納めるのはなかなか大変でフレームの隅になってしまう場面もありましたが、どの位置になろうとユリカモメの瞳周辺をしっかりトレースして離しません。AFエリアが小さなポイントではやや大きめの枠に変化していますが、そのほぼ中央部分に瞳が位置しています。

カメラ: Nikon Z 9
レンズ: AF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VR(FTZマウントアダプター着用)
絞り値:f/4
露出時間:1/2500秒
ISO:180
露出補正:-0.3ステップ
露出モード:シャッター優先

(赤枠がAFポイント)※画面キャプチャーです。
z9_ユリカモメ(AFポイント)


z9_着水するユリカモメ
AF-S NIKKOR 180-400mm f/4Eの内蔵テレコンバーターを使用してもAF精度は正確です。

カメラ: Nikon Z 9
レンズ: AF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VR(FTZマウントアダプター着用)
絞り値:f/5.6
露出時間:1/3200秒
ISO:1400
露出補正:±0ステップ
露出モード:シャッター優先


z9_水面を舞う羽毛
飛び立ったユリカモメが落としていった羽毛が人工池にポツンと浮かび、微風に吹かれまるでフィギュアスケートの選手の様です。水面を舞う様子が面白くて、Z 9でトレースしてみました。AFモードを3D-トラッキングにするとポイントは不規則に動き続ける羽毛を正確に追尾し続けました。

(トリミング画像)
z9_水面を舞う羽毛(アップにトリミング)
画像を羽毛中心に拡大してみると、凄まじいまでの解像力で描写されていることが一目でわかります。使用しているレンズはマクロレンズではなく、FマウントレンズのAF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VR 。レフ機用Fマウントの高性能なレンズではありますが、アダプターを装着するだけでレンズの性能を損なわず使用できるのもZ 9の魅力の一つです。

まっすぐ伸びる羽枝から微細な毛が生えている様子が、まるでルーペで拡大したかのように細微に描写されています。Z 7IIと同じ4,571万画素、ニコン最高の高画質に最高のAFシステムを兼ね備えた、正真正銘のフラッグシップ機の実力がこの可憐な羽毛から強烈に伝わってきます。

カメラ: Nikon Z 9
レンズ: AF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VR(FTZマウントアダプター着用)
絞り値:f/5.6
露出時間:1/3200秒
ISO:125
露出補正:±0ステップ
露出モード:シャッター優先


z9_キンカチョウの営巣1
巣作りのため小枝を咥えて樹木の幹へ往来するキンカチョウを狙ってみました。

カメラ: Nikon Z 9
絞り値:f/2.8
露出時間:1/3200秒
ISO:2200
露出補正:±0ステップ
露出モード:シャッター優先


z9_キンカチョウの営巣2
小さくて素早く飛んでくるキンカチョウを確実に撮るため、AFエリアはワイドエリアAFを選択し、その枠の中にキンカチョウを収めることを優先させて撮影を開始。なかなかタイミングが難しくて何度もファインダーに入れることができない失敗を繰り返しながら、ようやくタイミングが合いました。

(トリミング画像)
z9_キンカチョウの営巣2(トリミング画像)
被写体が小さすぎて瞳AFでは捉えていませんが、フォーカスは充分すぎるほどしっかり合焦しています。キンカチョウを中心に大きくトリミングしてみても長辺は2,500ピクセルもあります。Webなどで使用するならば十分過ぎる画像サイズではないでしょうか。高画素機ゆえトリミング耐性に優れているのもZ 9の魅力です。

カメラ: Nikon Z 9
レンズ: AF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VR(FTZマウントアダプター着用)
絞り値:f/4
露出時間:1/3200秒
ISO:1000
露出補正:±0ステップ
露出モード:シャッター優先


z9_キンカチョウ
カメラ: Nikon Z 9
レンズ: AF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VR(FTZマウントアダプター着用)
絞り値:f/5.6
露出時間:1/1600秒
ISO:800
露出補正:±0ステップ
露出モード:シャッター優先


z9_競走馬の瞳
Z 6IIをプライベートで使用していますが、ニコンのミラーレスZシリーズは自然な発色、色の深み、彩度がバランスよくまとまっている画に、撮影後何度も感嘆の声を上げたことがあります。その味わいのある色の深みは高画素のZ9になってより進化したと感じました。

カメラ: Nikon Z 9
レンズ: AF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VR(FTZマウントアダプター着用)
絞り値:f/4
露出時間:1/3200秒
ISO:1400
露出補正:±0ステップ
露出モード:シャッター優先


z9_ブラックアウトフリーと秒間20コマの威力
新開発のデュアルストリーム技術によって、ファインダーに表示される画像データと記録用のデータが並列に転送されることで、真のブラックアウトフリーを実現したZ 9。秒間20コマで連射中でもファインダー内画像はまるで肉眼で見ているかのようにリアルタイムで途切れることなく動く被写体を写し続けます。

競馬場のコーナーを通過する競走馬を撮影してみたのですが、ファインダーの中はビデオカメラで撮影していると錯覚を起こすほどスムーズに走り抜ける競走馬の姿を写し続けていました。約4秒間(81コマ)の連続画像を一枚に並べてみましたが、一度もブラックアウトすることがなくファインダーに納めるように馬を追従しただけです。これは凄い技術だ、と撮影中に声を出してしまいました。

カメラ: Nikon Z 9
レンズ: AF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VR(FTZマウントアダプター着用)
絞り値:f/4
露出時間:1/3200秒
ISO:800
露出補正:±0ステップ
露出モード:シャッター優先


z9_新宿都庁
ブラックアウトフリーや秒間20コマ、世界最多9種類の被写体検出を実現したAF、とスポーツに特化したカメラと思いがちなZ 9ですが、作例の撮影を続けるうちに深みのある色合いの4,571万画素の高画質によってジャンルを問わずオールマイティに活躍できる表現力に優れたカメラだと確信しました。
風景や建築物、ポートレート、どんな被写体を撮影しようと、最上級の画質によって応えてくれることは間違いありません。

カメラ: Nikon Z 9
絞り値:f/18
露出時間:1/60秒
ISO:160
露出補正:±0ステップ
露出モード:マニュアル


z9_新宿都庁2
カメラ: Nikon Z 9
絞り値:f/18
露出時間:1/200秒
ISO:100
露出補正: -1ステップ
露出モード:絞り優先


z9_夕暮れ1
色の深みをより味わえる時間帯は日の光が刻々と変化する夜明けや夕暮れですが、夕暮れから夜景までの時間帯を撮影してみました。

カメラ: Nikon Z 9
絞り値:f/4
露出時間:1/60秒
ISO:1250
露出補正:+0.3ステップ
露出モード:マニュアル


z9_夕暮れ2
池に写り込んだ夕焼けが色濃く写ったのが面白くて、手前の池と東京湾が被さるようなアングルで撮影してみました。Z 9でより進化を遂げたナチュラルで深みのある色合いが、画面を通してしっかり伝わってきます。夕焼けのオレンジ色に染まる東京湾のわずか短い時間を印象深く写し出してくれました。

カメラ: Nikon Z 9
絞り値:f/2.8
露出時間:1/1600秒
ISO:110
露出補正:-0.7ステップ
露出モード:シャッター優先


z9_夜景1
カメラ: Nikon Z 9
絞り値:f/2.8
露出時間:1/80秒
ISO:2000
露出補正:±0ステップ
露出モード:マニュアル


z9_夜景2
JPEG撮って出しの画像ですが、ライトアップされた鉄橋のリベットやディテールが白飛びすることなく写し出されています。ISO感度6400なので画面を拡大すると粒子の粗さはわかりますが、画面奥のカラフルにライトアップされた雰囲気も十分感じとれ、全体に渡って細微感溢れるディテールをくっきり描写しています。
フラッグシップの名に恥じない高感度撮影も期待できる力を見せてもらいました。

カメラ: Nikon Z 9
絞り値:f/2.8
露出時間:1/160秒
ISO:6400
露出補正:+0.7ステップ
露出モード:マニュアル




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